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2024 日本パラカヌー選手権大会 報告



2024年9月15日(日)に石川県小松市にある木場潟カヌー競技場において、

【2024 日本パラカヌー選手権大会】が行われ、

当協会から、林 侑平 選手が参戦いたしました。




パラカヌーの大会は、他のパラスポーツの大会とは異なり、健常者の競技と同じ大会内で行われます。「パラカヌー」は健常者の「カヌースプリント」と競技形態はほぼ同じで、健常者のレースの間にパラカヌーのレースも組み込まれています。国内大会だけでなく、国際大会も同じです。


実際にカヌーを漕ぐ姿は、障害者か健常者か見分けがつかないことがあり、特に林選手は障害クラスの中で一番軽い障害のクラス(KL3)ということもあり、スピード感あふれるレースが展開されます。


今回の大会は、2025年度の日本代表を決める大会の1つなので

緊張感漂う雰囲気の中でのレースです。



当日の天候は、次第に雨が降ってくるという予報でしたが

レース中は雨は降っておらず風も少なかったのですが、水面が少し前から流れている様子でした。


発艇時間の30分前に、自分のレーン番号が書かれた板(艇ばん)をもらい、自分の艇に装着後、

桟橋を出てウォーミングアップをしながら発艇場所まで向かいます。


発艇審判員から名前の確認があり、自分のレーンに付き、艇の先端を自動発艇装置に入れます。

そして、発艇の合図。

自動発艇装置が水中へ沈み、自分が漕ぎ始めてスタートです。

※一番手前が林選手


実は先月にここ木場潟で「200m競漕」という日本パラカヌー連盟主催の普及イベントが行われ、

そこでこの中の3人が既にレースをしていて、1秒の間に3人がゴールするという白熱した戦いがありました。

そんなレースを展開した1か月後、同じ地で公式大会でのレース。みんな気合十分。


結果、当協会林選手は3位。2位の小山選手とは僅差でした。



林選手へのインタビューです。


①レースを振り返っていかがでしたか?

林:

普段の練習では着実にタイムが縮まっていて、自分の中でも少し手ごたえがあったのですが、やっぱりレースになると気負いもあって、普段よりピッチが上がって後半伸びなかったように思います。


②3月の大会に向けての意気込み

林:

ずっとスタートが出遅れて後半追いつくという展開が続いているので、スタートからトップスピードに行くまでの時間をもっと練習して、200mを余裕で漕げるようにしたいです。


③応援してくださっている皆さんへ一言

林:

3位という結果がずっと続いているので、次の大会では優勝できるように日々練習していきますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。




林選手はこれまでの練習で、1パドル1パドル丁寧に水をとらえることに集中してきたことで、

ピッチをあげなくともスピードを出すことができるようになってきました。

ピッチをむやみに上げても、水を逃がして推進力には反映しなくなることがあるのです。

当協会の今井会長からのサポートと共に、細かな技術をより磨きながら体力もアップさせて

次の公式大会に挑みます。


次回公式大会は、地元香川県の坂出市府中湖カヌー競技場にて、毎年行われている全国大会である

「パラカヌー日本代表選手選考会 兼 府中湖レガッタ」です。


皆様、ぜひ府中湖へ足を運んでいただき、

香川県パラカヌー協会の選手への応援を、よろしくお願い申し上げます!


余談ですが・・・

パラカヌーの公式大会は年2回、石川県木場潟カヌー競技場と香川県府中湖カヌー競技場で行われているのですが、そこで当協会理事長の今井礼子は大会の競技役員としてパラスポーツ特有の「クラス分け」という業務に就いて活動しております。目立つような役割ではありませんが、パラアスリート達が

より公平に競技ができるためにとても大切な役割です。

また後日、改めてクラス分け業務にあたっている今井理事長のインタビュー記事を載せようと思っています。


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