パラカヌーって?
“ パラカヌー ”
多くの方にとって、
あまり馴染みが無いスポーツかもしれません。
実は、日本では30年ほど前から行われていて、
リオ大会以降はパラリンピック正式種目となるなど
近年徐々に盛り上がりを見せている競技なんです。
よければ少しだけ、
パラカヌーの世界を覗いてみませんか?
競技概要・ルール
パラカヌーに乗って、パドルを操作し、200mの直線コースを漕ぎ、速さを競う競技です。
主なルールはスプリントカヌー(健常者の競技カヌー)と同じですが、カヌーはパラカヌー用の艇を使用します。
選手が座る部分は、態勢保持ができるように各自が装備を工夫し、作り替えることができます。
両端に水掻きのついたパドルを使って
左右交互に漕いでいきます。
健常者のカヤックよりも、やや艇の底が
平いという特徴があります。
Kayak カヤック
長さ 5.2 m 最低重量 12 ㎏

Va'a ヴァー
横にアウトリガーと呼ばれる浮きが
付いた艇での競技です。
水掻きが1つだけついたパドルを使って
片側を漕いでいきます。
長さ 7.3 m 最低重量 13 ㎏

クラス分け基準
パラスポーツには、公平に競技を行う目的で『クラス分け』というシステムがあります。
パラカヌー競技には、
脊髄損傷・下肢切断・二分脊髄など、
主に下肢に障害のある選手が参加できます。
※ 障がいによっては一部当てはまらない場合もあります。
詳しくは日本障害者カヌー協会様HPをご参照ください。
パラカヌーの3つのクラス
L1
胴体が動かせず、肩と腕の機能だけで漕ぐことができる選手です。
主に腕と肩を使ってカヌーを操作できる選手
座位でバランスをとることが困難な選手
胸椎損傷や上位腰椎損傷などの選手 など
L2
胴体と腕を使って漕ぐことができる選手です
下肢の機能が著しく弱いため
継続して踏ん張る、または腰を掛けてカヌーを操作することが困難な選手
股関節離断や腰椎損傷の選手 など
L3
腰、胴体、腕を使うことができ、
力を入れて踏ん張る、または上半身と腰とでカヌーを操作することができる選手
下肢切断などの選手 など
クラス分けの評価は、クラシファイヤー(クラス分け委員)が行い、
医学的・能力的な観点感から判定しクラスを決定。
大会前にはクラス分けテストや提出書類のチェックが行われます。
クラスには、競技種目のカヤックを表す『K』、
ヴァーを表す『V』を、クラスの前につけて表記します。
例えば
カヤックのL2クラス = KL2
ヴァーのL2クラス = VL2 など。
パラカヌー選手を目指し、公式大会に出場したい場合は、このクラス分けの基準に該当するかを
確認する必要があります。ご興味のある方は一度ご連絡ください。